久しぶりの更新になります。
今回は、今年からスタートする「NPO法人会計力検定」についてお伝えします。

 

 

NPO法人会計力検定試験とは

 

1.実施主体

この検定試験は、「一般社団法人NPO会計力検定協会」(以下、「検定協会」という)が主催して行われるものです。したがって、公的な制度ではありません。

検定協会は、「NPO会計支援センター」(代表:荻野俊子氏)が中心となり企画し設立したもので、「認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク」との研究・協議により検定の内容等は編纂されました。

当NPO事務支援研究所は、この検定協会の発行する検定用テキストの作成委員会のメンバーとして参加し、検定受験準備講座の講師としての依頼も受けて実施しております。

 

2.目的

この検定は、以下の2点を目的として掲げています。

(1)NPO法人の会計担当者の実務知識、スキルを客観的に評価することを通して、会計担当者自身が自己の業務遂行力の現状が把握でき、さらなる学習目標を明確にすることによって着実に業務の力量を向上させること。

(2)人材育成によりNPO法人の基盤整備・組織強化に資するとともに、結果として地域社会における信頼・信用の向上に役立つこと。

 

3.検定の性格

この検定制度は、次のような性格を持ちます。

(1)保有する簿記知識の質・量を測ることが目的ではなく、最低限の簿記の原則を用いながら各法人の現場に即して必要な担当者自身の役割が確認でき、さらにステップアップを目指せる内容となっている。

(2)ランク(級)の認定を主目的とせず、実務能力の向上ならびに人材育成のために現実に役立つことに重点を置きつつ、日常的な現場事例に基づいて作成されたテキスト及び講座による学習機会の提供する。

 

4.検定の種類と内容

NPO法人会計力検定試験は、一般社団法人NPO会計力検定協会が主催する検定試験で、以下の4段階の種類が用意されています。

(1)入門
NPO法の基本理解、NPO会計に関わる際に必要とされる初歩的知識の理解

(2)基本Ⅰ
継続的ではないが比較的活発に単発の事業を実施しており、人の雇用は発生していないNPO法人において、会計に携わる人が基本的に知っておくべき会計実務に関する簿記3級導入レベルの実践的知識

(3)基本Ⅱ
継続的な収益があり、人の雇用がある一定規模以上のNPO法人において、会計に携わる人が知っていることが望ましい会計実務に関する簿記3級応用レベルの実践的知識

(4)専門
NPO法人会計基準に則して会計実務を滞りなく実践できる簿記2級レベルの会計担当者がより一層業務の幅を広げるために、その行う専門的分野の会計実務及び管理会計に関する実践的知識

以上、「NPO法人会計力検定テキスト(入門編)」より抜粋(一部改変)

 

検定試験の実施時期

1.2018年2月25日(日曜日)に全国で第1回目の検定試験が行われます。

2.受験場所は、東京、尼崎、神戸、福岡の4か所で行われます。

3.検定試験の種類は、「入門」及び「基本Ⅰ」の2種類です。

なお、検定協会によれば、来年以降、順次実施される種類や実施場所は増やす予定とのことです。

 

当研究所での取り組み

当研究所では、この検定用テキストの執筆及び準備講座の講師を務めさせていただいていることから以下の取り組みを行う準備を進めております。

 

1.検定テキストの販売(現在のところ、「入門編」及び「基本Ⅰ編」のみ)

テキスト価格
入 門 1,500円(消費税別)
基本Ⅰ 2,000円(消費税別)

2.検定用テキストを使用した実務講座、検定準備講座の実施

 

上記についての詳しい内容につきましては、当研究所までメールにてお問い合わせください。(当ホームページ上段右端にあるお問い合わせ用フォームをご利用ください。)

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